​離脱症候群

  • 薬を止めることで様々な副作用が生じることがあります。それらを離脱症候群と呼びます。
  • 一度離脱症状が出てしまうと、​離脱症状を抑えるためにお薬を飲み続けなくてはならず、薬から抜け出せなくなってしまいます。
  • ​たとえば、睡眠薬を長期間服用していて急に止めると、眠れなくなります。眠るためには睡眠薬を使い続けることになり、結果的に睡眠薬をいつまでも止められなくなってしまいます。
  • 離脱症候群を起こしやすい方の特徴としては以下のような点が挙げられます。
    • 何種類もの薬を同時に併⽤している
    • お薬の分量が多い
    • 半年以上の⻑期間にわたり使用している
  • 離脱症状は以下のように多彩です。
    ​集中力がない意欲が出ない頭がチリチリする指先がピリピリする、疲れやすい、目がかすむ、体がうずく、だるい、頭が重い、物忘れが多い、覚えられない、胸が痛い、歩くとふらつく、めまいがする、耳鳴り、落ち着かない、じっとして座っていられない、気分が滅入る、眠れない、食欲がない、口が渇く、物が二重に見える、現実感が乏しい、体が火照る、音に敏感になる、触覚が過敏になる、耳が聞こえにくい、高血圧、起立性血圧、など
  • お薬によっては、急な中止をすることで、幻覚、妄想、錯乱、自殺、突然死、暴力、殺人願望などを惹起することがあり、大変危険です。
  • お薬を減らす場合はゆっくりと行うことが必要ですが、自分の勝手な判断で行うことは好ましくありません。
  • どんな薬をどの位の時間をかけて、何mgずつ減らしてゆけばいいのか、また、他のお薬に置き換えてから減らしてゆく方法など、専門家による適切なアドバイスを受けながら行う必要があります。